商品詳細
PRODUCT DETAILS
〈保存刀剣〉無銘(同田貫)平造脇差
在庫状態 : 参考商品
価格 : -----
- 表銘:-
- 裏銘:-
- 時代:室町後期
- 刃長:45.1cm
- 元幅:32.4mm
- 元重:7.0mm
- 反り:0.8cm
- 先幅:22.5mm
- 先重:5.1mm
- 目釘穴:1個
- 鞘を払って:-
- 刀身のみ:414.0g
- 登録:大阪府
日本美術刀剣保存協会「保存刀剣」付
同田貫は古刀末期の天文(1532-1555)、永禄(1558-1570)頃を中心に栄えた一門で、延寿系の流れとされます。
本拠地である同田貫は現在の熊本市内の一部だと言われていますが、判然としておりません。
特に、加藤清正から「正」の字を賜った「正国」が著名ですが、同田貫一門は朝鮮出兵の折にも従軍し、朝鮮の地でもその切れ味の良さで名を上げています。
鑑賞美よりも実戦を重視した、反り浅く、身幅広い、重ね厚い、平肉の付くがっしりとした無骨な作柄です。
江戸中期以降、鑑賞美に傾倒した刃文の華やかな刀が流行し、武用一辺倒な同田貫一門は一時衰退しますが、江戸後期の刀剣武用回帰の流れから再び名を上げることとなりました。
榊原鍵吉という剣術家が、明治天皇の御前で同田貫の刀を用いて兜割を行った「天覧兜割」の逸話で一躍有名となり、現代でも子連れ狼などの時代劇やゲームでも登場するなど一般にも広く名の知れ渡る一門です。
本作は末古刀期の作と見え、取り回しの良い刃長に身幅、重ね、十分な平造の脇差。
物切れして見える鋭い姿ですが、十分にその役目を果たして来たものと見れ、研磨による疲れ、刃中に鍛え疵が現われています。
以前の鞘当たりによるヒケがあり、白鞘を新調いたしました。
≪姿≫平造、庵棟、反り浅く、身幅広く重ね厚い。
≪鍛≫杢目肌立つ。やや疲れが見られる。
≪刃文≫互の目乱れに尖り刃交じる。刃縁沸付き、金筋働く。
≪帽子≫乱れ込んで深く返る。表は沸付いて掃き掛け、先は丸く返る。
≪茎≫生ぶ無銘、鑢目勝手下がり、浅い刃上栗尻。
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