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PRODUCT DETAILS
〈特別保存刀剣〉金象嵌銘 貞次(南北朝・青江) 脇差
在庫状態 : 参考商品
価格 : -----
- 表銘:貞次(金象嵌銘)
- 裏銘:-
- 時代:南北朝
- 刃長:40.2cm
- 元幅:28.7mm
- 元重:3.7mm
- 反り:0.3cm
- 先幅:26.7mm
- 先重:3.1mm
- 目釘穴:1個
- 鞘を払って:-
- 刀身のみ:403.0g
- 登録:東京都
日本美術刀剣保存協会「特別保存刀剣」付
差表に金象嵌銘で「貞次」、白鞘には伝貞次、青山家重代と伝来の鞘書きがあります。
保存協会の鑑定では個銘までは至らないものの、南北朝時代の青江と極められた大磨上の脇差です。
鎌倉時代の建長頃(1250)から南北朝時代初期の延文頃(1360)までの備中鍛冶は「中青江」と呼ばれ、青江鍛冶の全盛期とされます。
幕府滅亡前後の動乱に際して、平安時代を思わせる細身、反りの深い姿(古青江)から、豪壮な実用刀へと作風が変化しました。
中青江鍛冶には後代の恒次、貞次、助次、次吉、次直、吉次、守次、次俊、頼次、弘次、秀次、親次、朝次、直次、恒永、安家、成盛など多くの名匠が挙げられます。
中青江の貞次は、古青江の同銘工とは別人であり、初め右衛門太郎、のち大隅権介を受領、嘉暦頃(1330)から文和頃(1355)まで作刀したとされます。
鍛えは中青江で一番上手と言われ、地鉄はよく詰み、深遠な淵の底から青みを帯びて澄み、所謂青江肌の良さを良く示し、良く締まった中直刃に坂足や鼠足などが刃中に向かって入り、刃縁に沿って沸が二筋に働くなどが特徴とされます。
本作は鍛え良い地鉄に中直刃を焼き、性質の異なる鉄が交じることで現れる「澄肌」が顕著に見られる、見どころの多い中青江の優作です。
≪姿≫鎬造、庵棟、身幅広く、重ね薄く鎬は高い、大切先。南北朝時代の豪壮な太刀を磨上げた姿。
≪鍛≫良く詰まった小板目肌に所々大肌交じり、澄肌が顕著に現われる。鎬線に沿ってやや映りごころあり。鎬地小板目流れて柾交じり。差裏の鎺元三寸ほどに鍛え疵、差表の物打、切先にも僅かに鍛え疵が見られるが、時代に比して状態良好。
≪刃文≫匂本位の中直刃、僅かに湾れ交じり。匂口締まり僅かに沸付く。所々刃縁に沸筋交わり、ほつれ、二重刃風となる。
≪帽子≫直ぐに先尖り大丸風に浅く返る。
≪茎≫大磨上茎、差表に金象嵌で二字銘「貞次」とあり。茎尻切、目釘孔一。
≪鎺≫素銅地鍍金一重鎺。
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