三日月美術

R6.刀職者実技研修会

2024.07.28

(公財)日本刀文化振興協会の「令和6年度 刀職者実技研修会」で長野県の坂城町へ3泊4日で行ってまいりました。

前年度に引き続き、研ぎ部門で下地研ぎのご指導をいただきました。

3泊4日の限られた時間でしたので、一部分を窓開け的に一通り教わりました。
錆びた脇差の元から三分の一ほど、講師の先生に修正をいただきながらですが、
内曇まで当てると腰の開いた互の目の刃紋に杢目肌が顕れてきました。
残りの部分は宿題。時々先生の元へ通いながらじっくりと仕上げてみたいと思います。

また昨年度参加した際にご縁をいただき、柄巻きのご指導をいただくことができましたので、「第14回 展覧会」の柄巻き部門にも併せて出品し、鉄の展示館にて展示いただきました。経験年数が浅く課題も多くございますが、柄巻きの工作もお受けできるよう精進してまいります。

信州は山浦真雄、正行(源清麿)兄弟ゆかりの地でもあり、前泊の空いた時間に鍛冶場跡を訪問してきました。(長野県東御市滋野 しなの鉄道 滋野駅から徒歩10分ほど)
地図上では石碑のみかと思っていたのですが、偶然にも山浦家のご子孫とされる当代のお母さまにお会いすることができ、当時のまま残る土壁など屋内も見学させていただくことができました。(撮影許可済)

酷暑の中でしたが、今年も職方の先生方と交流でき、とても実りのある研修会でした。
今年よりも技術を磨き、また来年度に坂城へ伺えることを楽しみに励みたいと思います。